大正十年、初代・定次郎が
八女の地を開墾し、

茶畑づくりからはじめた牛島製茶は、

今年、100周年を迎えます。

日本が、世界が、大きく変化した100年。

お茶の品種、製法、味も
時代の流れとともに移り変わり、

さまざまな変化を遂げる中で、
牛島製茶の歴史の中で

一つだけ変わらないもの、
それは美味しいお茶を作るという信念でした。

USHIJIMA SEICHA

100th

HISTORY

◎初代

定次郎

職人気質の創業者

 大正時代、八女の立花町でお茶の手揉みの指導員をしていた定次郎は、牛島家の養子となります。自分たちで本格的なお茶を作ろうと、まだ茶畑も何もない八女の土地を開墾。1本1本、手作業で茶の樹を植え続けました。これが牛島製茶の茶作りの始まりです。
 当時は、茶葉を釜で炒り焙煎した香ばしいお茶が主流だった時代。もともと職人肌であった定次郎は、どうしたらおいしいお茶が作れるか、試行錯誤を繰り返しながらも、研究を続けました。

◎二代目

英次

牛島製茶の開拓者

 定次郎の背中を見て育った英次は、戦後まもなく静岡へ茶作りの修行に出ます。そこで学んだ茶作りと販売の知識を生かすため、現在も稼働している第一工場を設立。茶葉を蒸気で蒸しあげる製法での茶作りをはじめました。その頃は、問屋が直接茶葉を買い付けにきていた時代。新茶の季節ともなると、遠方からも多くの問屋が牛島のお茶を求めて八女を訪れました。そんな中英次は、これからは自分たちで八女茶の美味しさを伝えていかなければと、自らが作った八女茶を持ち、全国を飛び回りました。

◎三代目

敏博

八女茶の変革者

 作れば売れる、そんなお茶の全盛期にあえて八女茶に新たなカテゴリを作ったのが、三代目でもある敏博でした。大学卒業後、英次と同じく静岡へ修行に出た敏博は、「深蒸し茶」という製法に出会います。茶葉を深く蒸すことで色も味も濃く出る深蒸し製法。普通蒸しが主流だった八女で、いち早くこの製法を取り入れました。最初はなかなか受け入れてもらえなかった深蒸し八女茶も、今では主流となるまでに発展。新しい八女茶の、そして牛島製茶の味を作り上げたのです。

牛島の歴史を物語る三代の茶

復刻

100年の間に変革をもたらした八女茶。
素朴さ、荒々しさ、しなやかさ
それぞれの時代の個性ある茶の味を
百周年記念茶として復刻させました。

初代

定次郎

〈 釜煎り製法 〉

百年前の茶づくりは、現在の蒸しの製法ではなく、釜で直接茶葉を炒り、表面をこんがりと焙煎していました。収穫から製造までが手仕事のどこか懐しい味わいです。

味わい 香 り 色 み
さっぱり清涼感 香ばしい 透明感のある褐色

二代目

英次

〈 普通蒸し製法 〉

これまでの釜炒りから、茶葉を蒸気で蒸しあげる製法になりお茶に大きな変革が起こった時代。今では主流となった「やぶきた」が誕生。山に生育した在来種をブレンドし、少し荒々しさの残る味わいです。

味わい 香 り 色 み
程よい苦味と甘味 茶葉の爽やかさ 透明感のある黄色

三代目

敏博

〈 深蒸し製法 〉

今では八女茶の主流となった深蒸し製法をいち早く取り入れ、美しい緑の色あい「さえみどり」を使用。。味が濃く、甘みがあり渋みも少なくまろやかです。

味わい br 香 り 色 み
渋みを抑えた まろやかな甘み 若い茶葉の甘い香り 濃い緑黄色

かさねてきたありがとう
あらたな明日へ。

 約35年以上前、私は新茶の時期になると祖父、祖母、両親が茶摘みをする傍らで、まっすぐに伸びる茶畑の間を全力で走り回ってました。昼はみんなで茶園の横でおにぎりを食べた記憶は、そのおにぎりの塩気と共に何か温かいものを感じるほど鮮明です。「新茶」それは子供の私にとって何かワクワクする時間でした。その古き記憶の風景は、私にとって原点であり守っていきたいと思うものです。

 そして私にも家族ができ、茶畑で遊ぶ次の世代を見守る側になりました。立場が変わると新しく知ることも多く一人の人間として成長させられます。時代は変われど、世代は変われど、昔も今もそこにある温かいものを大切に、八女茶を通じてやすらぎ香る空間、笑顔こぼれる一服の時間を創っていきたいと思います。当店100回目の新茶を迎える事ができ心から皆様に感謝いたします。
これからもどうぞよろしくお願いいたします。

四代目 牛島啓太

1980年生まれ
お茶ソムリエ、日本茶インストラクター
全国茶審査技術競技会 7段認定
個人の部 全国4位タイ
団体の部 福岡県代表 全国優勝

第1回
日本茶award ナチュラルフレーバー部門 全国一位

第4回
日本茶award 深蒸し茶部門(カブセ茶)
部門別全国一位 プラチナ賞獲得
日本茶award 水出し茶部門 部門別 全国一位 
ファインプロダクト賞獲得

第5回
日本茶award 深蒸し茶部門(カブセ茶)ファインプロダクト賞獲得
日本茶award 水出し茶部門 部門別 全国一位
ファインプロダクト賞獲得

第1回日本茶awardナチュラルフレーバー部門 全国一位
第4回日本茶award深蒸し茶部門(カブセ茶)
日本茶award部門別全国一位 プラチナ賞獲得
水出し茶部門 部門別 全国一位
ファインプロダクト賞獲得
第5回日本茶award深蒸し茶部門(カブセ茶)
ファインプロダクト賞獲得
日本茶award水出し茶部門 部門別 全国一位
ファインプロダクト賞獲得

趣味
子供のサッカー観戦
(プレイヤーとしてはサッカー約25年サッカーしてました)

趣好きな言葉
温故知新

牛島製茶の歩み

HISTORY

大正10年 初代定次郎、手揉み製法にてお茶作りをはじめる
昭和8年 製茶工場として機械化し、一貫体制となる
昭和50年 新工場落成。衛生的な工場、新しい設備で
よりよいお茶の製造が可能になり、お茶の小売りを始める。
昭和63年 株式会社牛島製茶設立
平成5年 新店舗開店
平成8年 支店としてJR羽犬塚店開店
平成12年 新店舗並びに作業場など完成
平成18年 牛島製茶けやき通り店開店
平成23年 牛島製茶JR久留米エキテン開店
平成24年 お茶の仕上げ加工、袋詰めを行う第二工場落成
第一工場(荒茶工場)新ライン増設
平成28年 筑後けやき通り店
和cafe Leaf Heart 増席リニューアルオープン
平成29年 筑後けやき通り店 物販カフェリニューアルオープ
平成24年 お茶の仕上げ加工、袋詰めを行う第二工場落成
平成30年 福岡市六本松に「牛島製茶六本松421店」開店
令和2年 第二工場 食品安全マネジメント
「JFS-B規格」の認証工場となる
令和3年 牛島製茶創業100周年を迎える